高周波誘導加熱の用途
 
ろう付

同種、異種金属のろう付には、強度、材料の種類、コストメリットでおもに以下のろう付が
使用されています。


銀ろう

 ・ろう付材料 : 銅,銅合金,(黄銅,青銅,アルミ銅,アルミ黄銅),ステンレス鋼,鋳鉄
           ニッケル及びニッケル合金,チタン,超硬合金

 ・ろう付温度 : 620℃~900℃位 

 ・用 途     : 熱交換機,電気機器,工具,建築用金具,超硬工具,鉱山工具
           一般バイト,カッター,計器,電気通信機器,船舶用配管,電子管
           食品関係機器,化学機器,真空機器,医療機器,光学機器
           タービンブレード等のろう付


アルミニウムろう

 ・ろう付材料 : アルミニウム,アルミニウム合金,銅,黄銅等

 ・ろう付温度 : 550℃~640℃位  

 ・用 途    : アルミ製圧力容器,車体,アルミサッシ,クーラー,
            航空機部品などのろう付


リン銅ろう

 ・ろう付材料 : 銅,銅合金

 ・ろう付温度 : 680℃~750℃位

 ・用 途    : 冷暖房機器,給湯器,クーラー,黄銅フランジ,パイプのろう付


銅及び黄銅ろう

 ・ろう付材料 : 鋼,特殊鋼,ステンレス鋼及び焼結合金,鋳鉄,銅,ニッケル合金

 ・ろう付温度 : 880℃~960℃位

 ・用 途    : ドリル,カッター,バイト,ダイヤモンド,自転車のフレーム,シャフト
            ピストン,スリーブ,軸受等の肉盛,シリンダーブロック
            ポンプケーシング等の補修


金・スズろう

 ・ろう付材料 : ニッケル,金メッキ(セラミック等に金メッキされている材料),銅,銅合金
            コバール等

 ・ろう付温度 : 290℃~320℃位

 ・用途     : パッケージの封止,半導体部品,その他種々


スズろう

 ・ろう付材料 : ニッケル,金メッキ(セラミック等に金メッキされている材料),銅,銅合金
            コバール等

 ・ろう付温度 : 240℃~260℃位

 ・用途     : パッケージの封止,半導体部品,その他種々


半田付

最近では、鉛フリーが多くなってきていますが、まだまだフラックス入り半田が主流です。

 ・半田付材料 : 銅,銅合金,鋼,ステンレス鋼等

 ・半田付温度 : 190℃~210℃位 ※(鉛フリーハンダでは、220℃~250℃位があります。)

 ・用 途     : 計器類,工芸装飾品,日曜大工金物,食品,医療関係機器
             化学機器類,各種通信機器,各種電気機器類


焼入

金属材料の焼入方法は、種々ありますが高周波を用いての焼入は古くから行われています。
金属材料を急速に昇温し急速に冷却することによりオーステナイト後、マルテンサイト又は
ベイサイトに変態するような条件下で冷却する事により製品の硬化を目的とするものです。
製品の材質,目標とする金属の硬度,焼入の深さは周波数,昇温温度,加熱時間等の
条件が大きく左右されます。
自動車部品,各シャフト,精密部品,各レール,歯車,ネジなどの焼入があります。


焼鈍

金属材料の硬度を焼き戻し、プレス加工時の絞り、曲げ加工が容易になるよう
硬度を下げる加熱処理方法です。
ステンレス、マグネシウム、銅、チタン、アルミ、タングステン材の板、パイプ
線等の加工に用いられています。


ビレットヒーター

金属鍛造前のヒーター加熱炉として使用され、ほとんどは連続炉の昇温後次工程で
プレス鍛造や、押出成型加工に使用されています。
用途はクランクシャフト、カムシャフト、ミッション部品、足回り部品、建設機械、軸受類
ハンマー、クロスローリングの鍛造用に用いられています。


溶接・鍛接

電縫管、フィンチューブの連続溶接、フープ材、コアー材の溶接に用いられています。


焼ばめ

金属を150℃~350℃位まで昇温し金属の熱膨張で広がったワークの中へ挿入し、
お互いに固定するものです。

一般の計算式では

     ・ ti≧(2・δ)/(α・dl)

            2・δ : 焼ばめ代(mm)
             ti : 焼ばめする軸とボス内径の温度差(℃)
             dl : 軸径(mm)


     ・ δ/{(D-d)/d}=E

            δ   : 円周方向応力
            D  : 円筒外径
            d  : 円筒内径
            E  : 縦弾性係数

コンプレッサー等のローターや、シャフト・ベヤリング等の固定、現在では小型ディスク
モーターの固定用に使用されています。


接着

製缶の接着,食品キャップシール,ラミネートチューブのシール,スピーカーの接着,
接着剤塗布後の熱硬化接着等があります。


ボンバータ

電子管,ネオン管,表示管,水銀灯,蛍光管などのガス排気やゲッターフラッシュなどに
使用されています。


半導体製造

シリコンの単結晶の引き上げ,エピタキシャル成長に使用されています。


樹脂コーティング

モーター(大、小型)等の絶縁樹脂コーティングやパイプの酸化防止膜コーティングなどに
使用されています。


プラスチックの成形品加工
  

プラスチックのかしめ,ボトルのインサート,樹脂と金属の溶接。


金型の加熱

種々金型の昇温用,押し出しノズルと成形ダイスの加熱用に使用されています。


溶解

種々金属を大気中、雰囲気中、真空中での溶解が可能です。
又高温では3000℃位までの昇温が可能で未知の分野への開発が可能となります。
真空、加圧、遠心でのロストワックッスにより貴金属の鋳造用に用いられています。
鉄鋼,アルミ,銅材,チタン,マグネシウム合金等の真空,雰囲気中での溶解が可能です。


高温炉/溶融炉

当社は、現在の世界の環境問題を視野に環境改善という大目標に向かって、
『YAK型』 高温炉の共同研究開発を重ね、高温炉の開発をいたしました。
処理対象物等の処理温度《Max2500℃》を実現しています。